メリン変換
メリン変換とはなにか?
メリン変換とは、積分変換(integral transform)の一つである。次のように定義される。
ここで、
関数の変換であるという意味で、
という記法も使われる。
積分変換
次の式を用いた関数の変換を積分変換という。
ここで、
積分変換には様々な種類のものがあり、代表的なものとしてはフーリエ変換、ラプラス変換がある。
メリン反転公式 (Mellin inversion formula)
メリン変換の逆変換は、次で与えられる。
ここで
右辺の積分路は、ラプラス逆変換で現れるブロムウィッチ積分と同じ積分路である。
この公式は、フーリエ変換を既知とすれば、次のように得られる。
定義式の積分で、
さらに、
この式で、
とおけば、
すなわち、
よって、
すなわち、
となり、メリン反転公式が得られた。